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【2028年開校】滋賀県立高専とは?場所・偏差値・入試・学費・進路を徹底解説!普通高校との違いも紹介

目次

こんにちは。青山予備校、柏原です。

今回は、滋賀県の中学生・保護者の皆さんに、ぜひ知ってほしいニュースを紹介します。

2028年4月、滋賀県に初めての高等専門学校「滋賀県立高専」が開校する予定です。

場所は、滋賀県野洲市。

JR野洲駅から徒歩約20分の場所に、新しいキャンパスが整備されます。

滋賀県の高校受験といえば、膳所高校、石山高校、守山高校、東大津高校、草津東高校などの県立高校や、私立高校を中心に進路を考える方が多いと思います。

しかし、2028年度からは、新たな選択肢が加わります。

それが、高専です。

個人的には、これは滋賀県の教育にとって、非常に大きな変化だと思っています。

なぜなら、高専は単なる「工業系の高校」ではないからです。

15歳から5年間、専門的な知識と技術を学び、社会で活躍する力を身につける学校です。

一方で、高専がすべての生徒に向いているわけではありません。

普通高校とは、学ぶ内容も卒業後の進路も異なります。

今回は、滋賀県立高専の特徴や入試情報、普通高校との違い、どんな生徒に向いているのかを解説します。

滋賀県立高専はいつ、どこに開校する?

まずは、滋賀県立高専の基本情報です。

項目

内容

学校名

滋賀県立高等専門学校

開校予定

2028年4月

所在地

滋賀県野洲市市三宅

最寄り駅

JR野洲駅

駅からの距離

約1.3km・徒歩約20分

修業年限

5年間

入学定員

1学年120名

学科

工学系総合学科

設置・運営主体

公立大学法人滋賀県立大学

学生寮

約50名規模を整備予定

※2026年10月時点の計画です。設置認可申請中のため、内容が変更される可能性があります。

滋賀県立高専は、滋賀県内初の高専として整備が進められています。

特徴的なのは、JR野洲駅から徒歩圏内にあることです。

高専というと、遠方の学校に進学して寮生活を送るイメージがあるかもしれません。

しかし、滋賀県立高専は、県内各地から通学できる学校を目指しています。

もちろん、通学が難しい生徒のために、学生寮も整備される予定です。

大津市や草津市、守山市、栗東市などに住む中学生にとっても、検討したい進路の一つになるでしょう。

そもそも高専とは?普通高校との違いを解説

ここで、そもそも高専とは何なのかを説明します。

高専とは、高等専門学校の略称です。

中学校卒業後に入学し、原則5年間の一貫教育を受ける学校です。

一般的な普通高校との大きな違いは、早い段階から専門的な学習を始めることです。

比較項目

普通高校

高専

入学時期

中学校卒業後

中学校卒業後

修業年限

3年間

原則5年間

学習内容

普通教科が中心

普通教科+専門科目

卒業後

大学進学・就職など

就職・大学編入・専攻科進学など

大学受験

一般選抜などを利用

大学編入学という進路もある

特徴

幅広い進路を考えやすい

早期から専門性を磨ける

例えば、普通高校に進学して工学部を目指す場合。

高校3年間で国語・数学・英語・理科・社会などを学び、大学入試を受験します。

そして大学に進学してから、専門的な工学を学ぶことになります。

一方、高専では、15歳から専門的な教育が始まります。

数学や英語などの基礎学力も学びながら、プログラミングや電気電子、機械、建設などの専門分野を学習していきます。

つまり、

普通高校は、大学進学を含めた幅広い選択肢を考えやすい。

高専は、早い段階から専門分野を深く学べる。

という違いがあります。

どちらが優れているという話ではありません。

自分が何を学びたいのかによって、向いている進路が変わるのです。

滋賀県立高専の4つの専門コースとは?

滋賀県立高専では、工学系総合学科を設置する計画です。

1年次には全員が情報技術を基盤として学び、2年次から4つの専門コースに分かれる予定です。

1. 情報系コース

プログラミングや情報システムなど、情報技術を中心に学ぶ分野です。

ソフトウェア開発やデータ活用などに興味がある生徒にとって、魅力的な選択肢でしょう。

今後、さまざまな産業で情報技術の重要性は高まっていくと考えられます。

2. 電気電子系コース

電気や電子回路、制御技術などに関わる分野です。

電気製品や電子機器の仕組みに興味がある生徒に向いているでしょう。

3. 機械系コース

機械の設計や製造、ものづくりに関わる分野です。

ロボットや自動車、機械装置などに興味がある生徒にとって、検討したいコースです。

4. 建設・環境系コース

建物や社会インフラ、環境に関わる技術を学ぶ分野です。

建築物や道路、橋、まちづくり、環境問題などに関心がある生徒に向いているでしょう。

なお、これらは専門分野を理解するための概要です。実際の授業科目や研究内容は、今後公表される正式なカリキュラムを確認してください。

注目したいのは、全員が情報技術を学ぶこと

僕が特に面白いと思ったのは、専門分野にかかわらず、情報技術を重視している点です。

これからの社会では、情報技術はIT企業だけのものではありません。

製造業でも、建設業でも、環境分野でも、データやプログラミングを活用する機会が増えています。

専門分野を持ちながら、情報技術にも強い人材を育てる。

これは、滋賀県立高専の大きな特徴になるのではないでしょうか。

滋賀県立高専の偏差値・倍率は?

ここは、受験生や保護者の皆さんが特に気になるところだと思います。

滋賀県立高専の偏差値は、どのくらいになるのでしょうか。

結論から言うと、2026年10月時点では、信頼できる偏差値や実際の入試倍率はまだありません。

理由は簡単です。

2028年開校予定の新しい学校であり、まだ入試が実施されていないからです。

今後、模試会社などが志望者の学力データを集めれば、偏差値の目安が示される可能性はあります。

ただし、それはあくまで予測値です。

また、1学年120名という募集規模だからといって、必ず高倍率になるとは限りません。

どのくらいの受験生が志望するのか。

どのような選抜方法になるのか。

県内外からどの程度の出願があるのか。

これらによって難易度は変わります。

新設校だから簡単だろう。

人気が出そうだから絶対に難しいだろう。

どちらも、現時点では根拠のない判断です。

今後の正式な入試情報を確認しながら、対策を考えていく必要があります。

滋賀県立高専の入試科目・入試日程は?

2028年度入学者向けの選抜については、正式な募集要項で確認する必要があります。

2026年10月時点では、入試日程、科目、配点、推薦選抜の詳細などについて、確定情報として一律に案内できる段階ではありません。

今後、確認したいのは次の項目です。

  • 学力検査の教科と配点
  • 推薦選抜の有無と出願条件
  • 面接・作文・適性検査の有無
  • 調査書や内申点の扱い
  • 滋賀県立高校との併願の可否
  • 県外からの出願資格
  • 出願日程と合格発表日

特に重要なのが、滋賀県立高校との併願が可能なのかという点です。

滋賀県の中学生にとって、進路選択に大きく関わる部分だからです。

また、一般的な高専入試では、数学や理科の力が重要になることが多いですが、滋賀県立高専の正式な出題内容が同じになるとは限りません。

そのため、現段階では数学・理科を中心に基礎学力を高めつつ、英語や国語なども疎かにしないことをおすすめします。

入試制度が決まっていない段階で、特定教科だけに絞り込むのは危険です。

滋賀県立高専の学費は安い?学生寮はある?

学費についても気になるところです。

滋賀県立高専は、公立大学法人滋賀県立大学が設置・運営する予定です。

ただし、実際に必要となる入学料、授業料、教材費、実習費などは、正式な案内を確認する必要があります。

高専は5年間の学校なので、普通高校3年間の費用だけで比較するのは適切ではありません。

普通高校から大学へ進学する場合と、高専から就職・大学編入などを目指す場合では、在学年数や費用のかかり方が異なります。

また、学生寮については約50名規模の整備が予定されています。

寮費や入寮条件なども、今後の情報を確認しましょう。

学費は「高校3年間」ではなく、その先の進路まで含めて考えることが大切です。

高専卒業後は就職?大学進学もできる?

高専について、よくある誤解があります。

それは、

「高専に入ったら、大学には行けないのでは?」

というものです。

そんなことはありません。

高専卒業後には、大きく分けて3つの進路があります。

1. 就職する

高専で身につけた専門知識や技術を生かして、企業などに就職する進路です。

技術者として早い段階から社会で活躍したい生徒にとって、魅力的な選択肢です。

2. 大学に編入する

高専卒業後、大学の3年次などに編入学する進路もあります。

ただし、大学や学部によって編入学制度、募集人数、試験科目は異なります。

すべての大学に自由に編入できるわけではありません。

3. 専攻科に進学する

高専によっては、本科5年間の後に、さらに専門的な学習を行う専攻科が設置されています。

ただし、滋賀県立高専に専攻科が設置されるかどうかについては、今後の公式発表を確認する必要があります。

滋賀県立高専の就職実績・大学編入実績は?

新設校のため、当然ながら卒業生の実績はまだありません。

2028年に最初の学生が入学した場合、5年間の本科を修了するのは2033年3月の予定です。

そのため、他の高専の進路実績は参考になりますが、滋賀県立高専の実績として扱うことはできません。

高専に向いている生徒・向いていない生徒

ここまで滋賀県立高専の特徴を紹介してきました。

では、どんな生徒に向いているのでしょうか。

僕は、次のような生徒におすすめしたいと思っています。

高専に向いている生徒

① 数学や理科が好きな生徒

単にテストの点数が高いというだけではありません。

公式がなぜ成り立つのか。

機械はなぜ動くのか。

プログラムはどのような仕組みで動いているのか。

そうしたことに興味を持てる生徒です。

② ものづくりやプログラミングが好きな生徒

自分で何かを作ることが好き。

パソコンを触るのが好き。

ロボットや電子工作に興味がある。

そんな生徒にとって、高専は非常に魅力的な環境になる可能性があります。

③ 自分で考え、試行錯誤することが好きな生徒

高専では、実験や実習、課題解決型の学習が重視されます。

教科書の内容を覚えるだけでなく、実際に手を動かして考えることが求められます。

失敗しても、原因を考えてもう一度挑戦する。

そんな姿勢が大切です。

慎重に考えたほうがよい生徒

一方で、まだ興味のある分野がまったく決まっていない生徒は、普通高校も含めて比較したほうがよいでしょう。

また、医学部や法学部など、工学以外の分野への進学を強く希望している場合も、進路との相性を考える必要があります。

高専に進学した後で進路を変更することは不可能ではありません。

しかし、普通高校とはカリキュラムが異なるため、一般的な大学入試への対応に追加の準備が必要になる場合があります。

「就職に強そうだから」だけで高専を選ぶのは、おすすめしません。

自分が何を学びたいのか。

その分野に興味を持ち続けられそうか。

そこまで考えて選んでほしいと思います。

滋賀県立高専を目指すなら、中学生のうちに何を勉強する?

滋賀県立高専を目指す生徒に、今から取り組んでほしいことを3つ紹介します。

1. 数学の基礎を徹底する

まずは数学です。

高専では、専門分野を学ぶうえで数学が重要な土台になります。

中学校の数学でつまずいたまま進学すると、その後の専門学習でも苦労する可能性があります。

計算。

方程式。

関数。

図形。

これらを、単に問題が解けるだけでなく、なぜそうなるのか説明できるところまで理解してほしいと思います。

2. 理科を暗記科目にしない

理科も同じです。

公式を暗記する。

用語を覚える。

それだけでは不十分です。

なぜ、この現象が起こるのか。

条件を変えたら、結果はどうなるのか。

実験結果から、何が読み取れるのか。

こうした思考力を大切にしてください。

3. 好奇心を持って、自分で調べる

そして、僕が一番大切だと思っていることです。

好奇心を失わないこと。

さすがに、中3になったら受験勉強があるので、厳しいかなと思いますが、中1中2の時間がある時に、

ロボットが好きなら、実際に作ってみる。

プログラミングに興味があるなら、簡単なプログラムを書いてみる。

建築に興味があるなら、身近な建物の構造を調べてみる。

学校の勉強だけが、学びではありません。

むしろ、自分が好きなことを深く調べる経験は、将来の専門的な学習につながっていきます。

「なぜ?」を持てる生徒は強い。

これは、高専を目指す生徒だけでなく、すべての中学生に伝えたいことです。

滋賀県立高専の開校で、高校選びはどう変わる?

最後に、少し大きな視点で考えてみたいと思います。

これまで滋賀県では、

膳所高校に進学して難関大学を目指す。

石山高校や守山高校から国公立大学を目指す。

東大津高校や草津東高校から大学受験に挑戦する。

といった進路が、多くの中学生にとって身近な選択肢でした。

もちろん、これからもそうした進路は重要です。

しかし、滋賀県立高専ができることで、

「15歳から、自分の好きな専門分野を学ぶ」

という選択肢が加わります。

僕は、これは素晴らしいことだと思います。

一方で、気をつけてほしいことがあります。

新しい学校だから、という理由だけで選ばないこと。

設備が新しい。

企業との連携がある。

将来性がありそう。

そうした魅力は確かにあります。

でも、最も大切なのは、本人が何を学びたいのかです。

高専に進学すること自体を目的にしてはいけません。

普通高校に進学すること自体を目的にしてもいけません。

高校選びは、将来から逆算して考えるものです。

そして、15歳の段階ですべてを決めきる必要もありません。

選択肢を知る。

興味のある分野を調べる。

学校説明会に参加する。

実際に体験してみる。

そのうえで、自分に合った進路を選んでほしいと思います。

まとめ|滋賀県立高専は、15歳の新しい選択肢になる

今回は、2028年4月に開校予定の滋賀県立高専について紹介しました。

重要なポイントをまとめると、

① 2028年4月、野洲市に開校予定。

② 1学年120名、5年一貫の工学系総合学科。

③ 2年次から情報・電気電子・機械・建設環境の4分野に分かれる。

④ 卒業後は就職や大学編入などの進路がある。

⑤ 入試科目・偏差値・学費などは、今後の正式発表を確認する必要がある。

滋賀県に高専ができることは、中学生にとって進路の可能性が広がるということです。

でも、僕は、単に進学先が一つ増えること以上に意味があると思っています。

それは、「自分は何が好きなのか」「将来、何をしたいのか」を中学生のうちから考えるきっかけになることです。

勉強は、テストで点数を取るためだけのものではありません。

知らなかった世界を知るためのもの。

自分の可能性を広げるためのものです。

そして、社会に新しい価値を生み出すためのものでもあります。

15歳を人生のピークにしない。

高校合格はゴールではありません。

高専への進学も、ゴールではありません。

その先で何を学び、どんな人間になるのか。

そこまで考えながら、自分に合った進路を選んでほしいと思います。

青山予備校では、大津市青山・南草津周辺の中学生を対象に、目先の高校合格だけでなく、その先の大学進学や将来まで見据えた学習を大切にしています。

滋賀県立高専を目指す生徒も、普通高校を目指す生徒も、自分の可能性を広げるために、今できることから始めていきましょう。