こんにちは、青山予備校の柏原です。
5月最終週となり、第1回全統共通テスト模試がそろそろ返却されるタイミングとなりました。
私はこれまで大手予備校の校舎長も経験し、500人以上の生徒を指導してきましたが、
「共通テスト模試を正しく使えている生徒」は本当に少ないなと感じています。
せっかく受けた模試も、その後の扱い方を間違えると、貴重な時間を無駄にしてしまいかねません。
そこで今日は、
国公立志望の受験生に向けて、「模試結果の返却後に絶対にやっちゃいけないこと3選」をまとめました。
共通テスト換算得点をあてにしすぎて 「ぬか喜び」する
まず1つ目が、成績表に書かれている「共通テスト換算得点」を、本番で取れる点数だと勘違いして一喜一憂してしまうことです。
よく「今回の模試でこれくらい取れていたら、本番もこれくらい取れるという予想点数なんでしょ?」という勘違いを耳にしますが、これは全く違います。河合塾の成績表にも「本試験の点数を予想するものではありません」と明記されています。
なぜ「換算得点」は高めに出てしまうのか?
共通テスト換算得点とは、模試の「合否判定」を出すために作られた仮想の点数です。前年度の模試データと本試験の得点分布の相関から、「もし受験生全員が今、共通テスト本番を受けたらどうなるか」を調整した数値に過ぎません。
特に第1回の模試は、現役生の学習がまだ進んでいないため、全体の平均点が本番よりも低くなりがちです。そのため、
特に、第1回・第2回の模試では、共通テスト換算得点が実際よりも高く(甘く)出やすい傾向があります。
実際の国公立大学の合否判定で、共通テストの点数を偏差値換算して計算する大学はごく稀です。
模試の結果を見るときは、共通テスト換算得点ではなく、必ず「素点」で現実を見るようにしましょう。
模試の「判定(A〜E)」だけで一喜一憂して終わる
「E判定だったからもう無理だ…」「A判定だから余裕!」と、アルファベットの判定だけで感情を揺さぶられて終わるのも絶対にNGです。
模試はあくまで、現時点での「立ち位置の把握」と「弱点分野を客観的に見つけるため」の道具に過ぎません。
実際、私が過去に指導した生徒さんの中にも、9月の共通テスト模試までずっとE判定だった子がいました。しかしその子は判定にめげず、秋まで粘り強く基礎基本を完璧に固め続けた結果、11月頃から成績が急上昇し、最終的に大阪大学に逆転合格を果たしました。
志望校判定はあくまで目安。大切なのは、「本番までに合格点をどうもぎ取っていくか」という戦略です。
戦略を立てる上で、ぜひ着目してほしいのが「設問別成績(大問ごとのデータ)」です。 ここには、自分と同じ学力レベルの平均点や、第一志望の判定が一つ上の受験者の平均点が出ています。周りと比べて「どの分野を落としているのか」が相対的に一目でわかります。
苦手分野を本番まで残しておくと致命傷になります。
模試の結果を元に、夏休みまでの学習計画の中に苦手分野を潰す時間を組み込み、勉強計画を修正していきましょう。
模試の「解き直し」をしない(またはやり方を間違える)
3番目が、一番もったいない「解き直しをしない」ことです。
河合塾の共通テスト模試は、奇をてらった問題ではなく、
「共通テストを受験するなら絶対に押さえてほしい超重要ポイント」が厳選されて出題されています。だからこそ、解き直しには最高の教材です。
効果的な解き直しのステップは以下の通りです。
ステップ1:まずは「時間無制限」で完璧に解けるようにやり直す
ステップ2:次に「時間制限あり」で解き直す(特に英語・数学)
※1回やった問題なので、制限時間より5〜10分短くして負荷をかけるのがおすすめです。
ただし、例外があります。
学習が進んでおらず、「時間無制限で解いても5割くらいしか届かない科目」については、今すぐ時間をかけて解き直しをする必要はありません。
なぜなら、問題を解くために必要な「手前の知識(インプット)」がそもそも不足しているからです。知識がない状態で模試の解説を読んでも、復習に時間がかかりすぎる割に効果が薄くなってしまいます。
この場合は、模試の解き直しよりも、
「共通テストに取り組むために必要な基礎力」を早急に参考書等で補強することを最優先にしてください。
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