こんにちは。青山予備校、柏原です。
滋賀県立高校入試の国語。
その中でも、
「作文が苦手です。」
という中学生はかなり多いです。
「何を書けばいいか思いつかない。」
「時間がかかる。」
「書き始めたけど途中で文字数が足りなくなる。」
「そもそも、どう対策したらいいか分からない。」
2026年滋賀県立高校入試で作文の配点は16点あります。
作文で得点できるかできないかは合否に直結します。
でも、
滋賀県の国語作文。
過去問をさかのぼってみると、
実は、かなり傾向があります。
今回は2009年度から2026年度までの出題を整理して、
滋賀県立高校入試の作文をどう攻略すればいいのか、
考えていきます。
滋賀縣国語作文過去19年の出題一覧
年度 | 作文・記述のテーマ |
2026 | 失敗した経験を生かすことで成長できる体験 |
2025 | レポートをどのように修正すればよいか |
2024 | 言葉を知ったことで、ものの見方や考え方が変わった経験 |
2023 | コミュニケーション以外に言葉にはどんな働きがあるか |
2022 | 語彙を豊かにするには、どんな方法が有効か |
2021 | 中学校生活を伝えるなら「絵」と「言葉」のどちらを選ぶか |
2020 | 意見文の下書きの修正・意見文を書くときの工夫 |
2019 | 言葉への感性を磨くために何ができるか |
2018 | 「読む力を伸ばす」ことについて考えたこと |
2017 | 「自分と対話し、言葉を探す」ことについて考えたこと |
2016 | 「思考」をテーマにした文章をもとに交流するなら何を述べるか |
2015 | 同じ筆者の本を読むか、いろいろな筆者の本を読むか |
2014 | 体育大会のスローガンとして3案のどれを選ぶか |
2013 | 話し合いのために同じ本を読むか、各自で違う本を読むか |
2012 | 調査結果をもとに、漢字学習にどう取り組むべきか |
2011 | スポーツ大会の種目決めでアンケートを配るか |
2010 | 図書室のポスターは「私語厳禁」「しずかにしよう」のどちらがよいか |
2009 | 読書に関する調査結果・ポスターを見て、読書について考える |
※上表は問題文をそのまま転載したものではなく、出題内容が分かるよう要約しています。
これを見ると、
バラバラに見えます。
でも、
僕は大きく、
4パターン
に分類できると思っています。
パターン1「言葉・読書・思考」
滋賀県の作文で、
まず対策しておきたいテーマです。
例えば、
2019年
「言葉」
2018年
「読む力」
2017年
「自分と対話し、言葉を探す」
2016年
「思考」
など。
さらに、
2023年の、
「言葉にはコミュニケーション以外にどんな働きがあるか」
2022年の、
「語彙を豊かにするためにどんな方法が有効か」
も、この系統と考えられます。
滋賀県では、
「言葉について、あなたはどう考える?」
というタイプが繰り返し登場しています。
だから、
「作文は何が出るか分からないから対策できない。」
ではありません。
むしろ、
言葉・読書・思考は、事前にネタを準備できます。
言葉でつかえる経験を準備しておこう
例えば、
「言葉によって考え方が変わった経験」
なら、
先生に言われた言葉。
部活の顧問に言われた言葉。
本で読んだ言葉。
友達に言われた言葉。
家族に言われた言葉。
いくらでも作れます。
大切なのは、
立派なエピソードを作ることではありません。
具体的に書けること。
これです。
パターン2 経験・成長
これは近年、
特に対策しておきたいパターンです。
2026年は、
失敗した経験を生かして成長する体験。
2024年は、
ある言葉を知ったことで、ものの見方や考え方が変わった経験。
つまり、
自分の経験を具体的に説明して、
そこから、
「何を学んだか」
「どう変わったか」
まで書かせるタイプです。
経験作文は「すごい経験」を書かなくていい
ここで、
作文が苦手な生徒ほど、
考え込みます。
「そんなすごい経験ないです。」
いりません。
例えば、
テストで失敗した。
↓
勉強方法を変えた。
↓
次のテストでは早めに勉強を始めた。
これでいい。
部活の試合で負けた。
↓
自分の弱点に気づいた。
↓
毎日練習した。
これでもいい。
友達と意見が合わなかった。
↓
相手の話を聞いた。
↓
違う考え方もあると分かった。
これでもいい。
作文は、あなたの人生のすごさを競う試験ではありません。
問われていることに、
筋道立てて答える試験です。
経験作文は「出来事→行動→変化」で書く
経験型なら、
この型を覚えておきましょう。
①出来事
↓
②自分がどう行動したか
↓
③何が変わったか
↓
④そこから考えたこと
例えば、
私は数学のテストで思うような点数が取れなかったことがある。そこで、間違えた問題を解き直し、なぜ間違えたのかをノートに書くようにした。その結果、同じ間違いが減った。この経験から、失敗の原因を考えることが成長につながると感じた。
こんな流れです。
最初から、
作文全部を考えようとしない。
まず骨組みを作る。
これだけで、
かなり書きやすくなります。
パターン3「比較」「検討」
これも滋賀県では、
何度も出ています。
例えば、
2021年。
中学校生活を伝えるなら、
「絵」か「言葉」か。
2015年。
同じ筆者の本を読み進めるか。
いろいろな筆者の本を読むか。
2013年。
同じ本をみんなで読むか。
それぞれ違う本を読むか。
2010年。
「私語厳禁」と、
「しずかにしよう」。
どちらのポスターがいいか。
このタイプは、
かなり対策しやすいです。
型を守る。
基本形は、
これです。
①結論
②理由
③具体的な説明
④まとめ
例えば、
「絵と言葉ならどちらを選ぶ?」
なら、
私は言葉を選ぶ。
まず、
答える。
そのあと、
なぜなら、言葉なら出来事だけでなく、そのときの自分の気持ちまで詳しく伝えられるからだ。
理由を書く。
さらに、
例えば、体育大会について伝える場合、結果だけでなく、仲間と協力したときの気持ちも表現できる。
具体例。
最後に、
そのため、私は中学校生活を伝えるなら言葉を選ぶ。
まとめる。
非常にシンプルです。
(注)設問に、後世の指示がある場合は、それに従ってください!
自分が理由を書きやすいほうで書く。
比較問題で、
生徒がよく聞きます。
「先生、AとBどっち選んだ方が点数高いですか?」
基本的には、
そこではありません。
重要なのは、
自分が選んだものについて、筋の通った理由を書けるか。
Aを選んでも、
理由が弱ければ、
説得力がない。
Bを選んでも、
理由と具体例がきれいにつながれば、
読みやすい。
だから、
選択肢を見たら、
「どっちが正解だろう?」
ではなく、
「どっちなら理由を書きやすい?」
と考える。
パターン4「修正の提案」
最後が、
修正点を考えさせるタイプです。
2025年。
レポートをどう修正するか。
2020年。
意見文をどう修正するか。
この修正点を考えるタイプの問題(おそらく、出題の時期的に、共通テストの施行調査、新課程での実用文出題をかなり意識したのかなと思いますが、、)まず、文章の論理的、表現的にまずい部分を指摘しなければいけないため、論理的に読み解く読解力が問われていることに注意が必要です。
まとめ:滋賀県の作文は「何が出るか分からない」ではない
2009年から2026年まで、
19年分の出題を並べました。
一見、
バラバラです。
でも、
整理すると、
「言葉・読書・思考」
「経験・成長」
「比較・検討」
「修正の提案」
大きく、
この4パターンに分けられます。
だから、
作文対策で、
「何が出るか分からないから、とりあえずたくさん書く。」
ではなく、
出題パターンを知って、型ごとに練習する。
これです。
そして、
立派な文章を書こうとしなくていい。
難しい言葉を、
使わなくてもいい。
聞かれたことに答える。
自分の考えを最初に決める。
理由を書く。
具体例を入れる。
まず、
これを徹底してください。
作文は、
センスではありません。
型を知って、書いて、直した数です。
そして、
今年何が出るかを当てることより、
何が出ても書ける状態を作る。
それが、
滋賀県立高校入試の作文対策です。
過去問を制すものが、受験を制す。