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ノーベル賞受賞者の高校時代に学ぶ好奇心の重要性

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こんにちは。青山予備校、柏原です。

先日、ドラゴン桜英語教師のモデルでもあり、英作文が面白いほど書ける本やLEAPなど数々のベストセラーでも有名な竹岡広信先生の講演会に参加する機会がありました。

その中で印象に残っているのが、ノーベル賞を取るような人には、どのような力が必要なのかというお話です。

僕なりに整理すると、大切なのは次の3つ。

① 好奇心を持つこと。

② 既存の常識を疑う洞察力

③ 世の中に何が必要なのかを見極める洞察力

どれも、言われてみれば当たり前のことかもしれません。

でも、今の教育を考えるうえで、非常に大切な視点だと思いました。

そして、その講演会から約1週間。

驚くようなニュースが飛び込んできました。

日本人研究者のノーベル化学賞受賞です。

しかも、受賞された先生の高校時代のエピソードを知って、講演会で聞いた話を思い出しました。

今日は、そんな「好奇心」と「勉強」について書いてみたいと思います。

ノーベル賞受賞者には「硤合時間」があった

2026年10月7日、東京理科大学名誉教授の硤合憲三(そあい・けんそう)先生が、ノーベル化学賞の受賞者に選ばれました。

研究テーマは、化学反応における自己触媒作用などに関するものです。

専門的な内容なので、ここでは詳しい説明は省きます。

僕が注目したのは、研究成果そのものだけではありません。

硤合先生の高校時代のエピソードです。

報道によると、硤合先生は高校時代、数学の授業で先生に何度も質問をしていたそうです。

その質問の時間は、周囲から「硤合時間」と呼ばれるほどだったとか。

面白いですよね。

先生に質問することが、名前のついた時間になる。

それほどまでに、疑問を持ち、質問を重ねていたということです。

僕は、このエピソードに教育の本質が詰まっていると思いました。

分からないことを、そのままにしない。

自分が納得するまで考える。

そして、疑問を人にぶつける。

その姿勢が、何十年も後の世界的な研究につながっているのかもしれません。

もちろん、質問をたくさんすればノーベル賞を取れるわけではありません。

ただ、少なくとも一つ言えることがあります。

疑問を持つことは、学びの出発点だということです。

「なぜ?」を持たない勉強は、ただの作業になる

ここで、今の中学生や高校生の勉強を考えてみたいと思います。

皆さんは、普段どれくらい「なぜ?」と考えていますか。

数学の公式を覚える。

英単語を暗記する。

歴史の年号を覚える。

もちろん、知識を身につけることは大切です。

受験において、暗記が必要な場面もたくさんあります。

でも、それだけで終わっていないでしょうか。

例えば、数学。

公式を覚えて問題が解けた。

それで終わり。

ではなく、

「なぜ、この公式が成り立つのだろう?」

「別の方法でも解けないだろうか?」

と考えてみる。

英語でも同じです。

文法問題で正解した。

それで終わり。

ではなく、

「なぜ、この語順になるのだろう?」

「どうして、この前置詞を使うのだろう?」

と疑問を持つ。

この小さな違いが、学びの深さを変えていきます。

答えを覚えることと、答えにたどり着く力を身につけることは違います。

受験勉強では、どうしても正解することが目的になりがちです。

しかし、正解だけを追いかけていると、勉強は次第に作業になります。

問題を解く。

丸つけをする。

答えを写す。

次のページに進む。

それを繰り返すだけ。

そこに、自分の頭で考える時間はあるでしょうか。

僕は、勉強で本当に大切なのは、「分かったつもり」で終わらないことだと思っています。

疑う力は、受験勉強でも必要だ

竹岡先生の講演会で印象に残ったもう一つの視点が、既存のものを疑う力です。

自然科学の分野の大きな発見というのは、既存のものを疑うことから始まってるというお話しでした。

例えば、ガリレオ・ガリレイ。

それまで、信じられていた天動説に疑問を抱き、

宇宙を観察し、研究を重ねることで「地動説」の正しさを証明しようとしました。 

 

これは、研究者だけに必要な能力ではありません。

受験生にも必要な力です。

例えば、

私が、難関校目指す生徒に、

よく言っているのは、「赤本や予備校の答えは、いったん疑え」です。

 

例えば、東京大学や京都大学の解答速報を、各大手予備校が毎年出していますが、

特に、英語や国語、社会の論述などでは、各予備校の解答が、まったく違うことが、

あります。

東大京大レベルになってくると、難易度もかなり高いので、

大手予備校の先生でさえも、見解が、割れる問題がでてきます。

なので、過去問演習の際には、解答速報を丸暗記するのでは、なく、

赤本や青本の答えと、自らの答えを照らし合わせて、検証することが求められます。

質問することを恥ずかしいと思わない。

最後に、生徒の皆さんに伝えたいことがあります。

もっと質問してほしい。

「こんなことを聞いたら、バカだと思われるかな」

「先生が忙しそうだから、聞くのをやめよう」

「友達は分かっているみたいだから、今さら聞けない」

そんなことを考えて、質問をためらっていませんか。

もちろん、まずは自分で調べたり、考えたりすることも大切です。

でも、それでも分からないなら、質問すればいい。

むしろ、質問できるということは、自分が何を分かっていないのかに気づけているということです。

これは、立派な力です。

そして、もう一つ。

質問することと、答えを教えてもらうことは同じではありません。

「この問題の答えを教えてください」

だけではなく、

「ここまでは分かったんですけど、ここから先が分かりません」

「自分はこう考えたんですけど、なぜ違うんですか?」

と聞いてほしい。

自分の考えを持って質問する。

先生の説明を聞いて、さらに考える。

納得できなければ、もう一度聞く。

それこそが、学びだと思います。

青山予備校は、自習管理型の塾です。

自分で勉強する時間を大切にしています。

でも、それは単に一人で黙々と問題集を進めればいいという意味ではありません。

自分で考え、疑問を持ち、必要なときに人を頼り、最後は自分の力で理解する。

そんな生徒を育てたいと思っています。

まとめ|好奇心を失うな。勉強は、もっと面白い。

ノーベル賞のニュースを見て、改めて思いました。

世界を変えるような発見も、最初は小さな疑問から始まるのかもしれません。

「なぜ、こうなるんだろう?」

「本当に、これが正しいのだろうか?」

「もっと別の方法はないのだろうか?」

そんな問いを持ち続けること。

そして、答えがすぐに出なくても、考え続けること。

僕は、これこそが学ぶことの本質だと思っています。

もちろん、全員が研究者になる必要はありません。

ノーベル賞を目指す必要もありません。

でも、好奇心を持って生きることは、誰にでもできる。

受験勉強だって同じです。

ただ言われたことをこなすだけの勉強と、

「なぜ?」を大切にしながら取り組む勉強では、見える世界が違ってきます。

点数を取ることは大切です。

志望校に合格することも大切です。

でも、それが勉強のすべてではありません。

勉強は、知らなかった世界を知るためのもの。

そして、自分の可能性を広げるためのもの。

高校時代、先生に質問を重ねていた一人の生徒が、何十年後かにノーベル賞を受賞する。

そんなニュースを聞くと、教育の可能性を感じずにはいられません。

今日、皆さんが抱いた小さな疑問も、将来どこかにつながっているかもしれません。

だからこそ、伝えたい。

好奇心を失うな。

答えを覚えるだけの人になるな。

自分の頭で考える人になろう。

青山予備校は、そんな学びを大切にしていきたいと思っています。